中国といえば「空気が悪い」「PM2.5がひどい」という印象を持っている方が多いと思います。
中国に駐在、子連れで帯同と話した時に、周囲の方から心配された方も多いのではないでしょうか。
実際、10年ほど前には北京を中心に深刻なスモッグが発生し、中国の大気汚染は世界的大きなニュースになりました。
こんなニュースをよく見かけましたよね。
しかし、これはあくまでも10年近く前のお話です。
近年では中国政府の対策により、大気の状況はかなり改善しています。
PM2.5とは?
そもそも、中国の大気汚染の原因と言われているPM2.5とはどのようなものなのか、簡単に解説します。
PM2.5とは直径2.5マイクロメートル以下の微粒子のことです。
石炭火力発電や工場の排煙、自動車の排気ガス、建設工事の粉塵などがPM2.5の主な発生原因と言われています。
粒子がとても細かいので、吸い込んでしまうと肺や血管に入り込んでしまうため、PM2.5による健康被害が不安視されていました。
PM2.5が引き起こす症状としては、咳や鼻水、目の痒みなどで、ひどい場合は喘息が悪化してしまう可能性もあるそうです。
大人への影響はもちろんですが、とくに呼吸器が未発達な子ども世代への影響が大きいといわれています。
中国政府の大気汚染対策
中国の大気汚染が世界的なニュースになったあと、中国政府は大気汚染対策を強化しています。
PM2.5の主な原因となっていた、各項目に対し使用量を削減するための政策を積極的に展開しました。
例をあげると、
- 石炭使用 → 石炭火力発電を減らし、天然ガスや再生可能エネルギーへ転換
- 自動車排気ガス → 電気自動車推進・ナンバーによる通行制限
- 工場の排煙 → 排煙フィルターの設置や都市部からの工場移転
といった内容です。
このような政府の積極的な政策により、近年では中国のPM2.5濃度は大きく改善したと言われています。
また、この政策を開始したことにより、中国では電気自動車(EV)の普及が一気に進み、現在では世界最大のEV市場にまで成長しました。
蘇州の空気は実際どうなのか正直に解説
蘇州は上海にも近く、長江デルタ地域と呼ばれるハイテク産業や貿易拠点のひとつです。
そのため車や工場も多いため、空気の状況を不安に思われている方が多いと思います。
実際、蘇州で暮らしている体感として、空気の状態は普通に生活するには問題ないです。
蘇州は北京や北部中国と比べると、空気は比較的キレイな地域と言われています。
ただし、喘息持ちやアレルギー持ちの方は辛いと感じることがあるかもしれません。
なお、PM2.5の数値は冬場になると高くなる傾向があります。
中国生活での大気汚染対策
中国に住んでいる日本人家庭では、次のようなPM2.5対策をしています。
①空気清浄機
中国に住んでいる日本人家庭では、ほとんど空気清浄機を使用しています。
空気清浄機はPM2.5だけでなく、ウイルスやハウスダスト対策としても有効です。
なお、蘇州の賃貸物件の場合、元から準備されている場合もあります。
ちなみに空気清浄機を用意する際は、PM2.5に対応したHEPAフィルターを採用しているものを選ぶことがポイントです。
②マスク
冬場など、PM2.5の数値が高い日にはマスクを着用している方もいます。
とくにお子様の場合、PM2.5だけでなく、さまざまな感染症対策にもなるのでオススメです。
マスクもウレタンのやガーゼタイプではなく、不織布の高性能マスクだとより高い効果を期待できます。
③大気汚染管理アプリ
最近では、リアルタイムで大気の状態を教えてくれるアプリがあります。
中国で一番よく使われているのがブルーマップ (蔚藍地圖)というアプリです。
このアプリでは中国国内の大気汚染状況だけでなく、水質も監視することができます。
中国の環境保護団体が開発したアプリのため、地図の表示や情報量が多いのがポイントです。
ただし、対応言語は中国語のみとなっています。
ほかにも、IQAir AirVisual やAir Quality China といったアプリも有名です。
- IQAir Airvisual:1週間予測や汚染原因・健康アドバイスなどのコンテンツも充実
- Air Quality China:中国全土にある多数の観測地点をカバーし、リアルタイムで発信
ちなみにiphoneの場合、天気のアプリで空気の質を確認することができます。
大気汚染指数(AQI)
先ほどご紹介したようなアプリでは、大気汚染指数がAQI(Air Quality Index)という数値で表されています。
AQIはその日の空気の汚染度と健康リスクを0〜500の数値と6種類の色で指標化したものです。
数値が高いほど大気汚染の状態が深刻な状態を表し、健康被害のリスクが高いことを示しています。

iphoneの天気アプリで確認すると、「68-良い」と書いてある部分がAQIになります。
まとめ
中国の大気汚染は、以前よりかなり改善しています。
ただし、日本に比べるとPM2.5が高い日があったり、冬はスモッグが出ることがある点は注意が必要です。
空気清浄機やPM2.5チェック用のアプリを活用しながら、上手に付き合って行くことが大切です。


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