中国に入国した後、楽しみな気持ちがある一方で、「中国に到着したら、まず何をすればいい?」と感じる方も多いと思います。
特に初めて中国で生活する場合、到着直後はやることが多く、何から手をつければいいのか分からなくなりがちです。
実際、到着直後は生活準備や手続きなどやるべきことがたくさんあります。
結論から言うと、最初の数日間の動き次第で、その後の生活の快適さが変わってくるのも事実です。
ということでこの記事では、実際に中国赴任・駐在帯同で生活を始める人に向けて、到着初日から優先したいことをまとめてみました。
実際に中国で生活してみて感じた「最初にやっておけばよかったこと」や「知らなくて困ったこと」も含めて紹介します。
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中国赴任後、初日にやるべきこと10選
まずは、到着後に「早めに済ませておくべきこと」の全体像を確認しましょう。
全部を初日に完璧に終わらせる必要はありません。
「生活に必要なものから順番に整える」ことが何よりも大切です。
まずは滞在先・住居の確認
最初にサービスアパートメントやマンションなど、滞在する場所を確認します。
とくに確認したいのは
- 住所・物件名の中国語表記
- エレベーター
- ゴミ出し場所・宅配便の受取場所
- Wi-Fi
- 水道・電気・ガス
- 暖房・冷房
- 周辺のスーパー
などです。
とくに、住所・物件名の中国語表記でスマートフォンに保存しておくことをおすすめします。
DiDiを利用するとき、日本語や英語の住所だけでは検索しにくいことが多いので、「マンション名」「住所」は、すぐ取り出せるようにしておくと安心です。
最優先すべきはこの3つ!
中国生活を快適にスタートさせるために重要なのは、
この3つの手続きです。
これらの手続きは、とても重要なので不動産業者の担当が同行してくれる場合もあるので事前に会社に確認しておきましょう。
境外人員臨時住宿登記(住宿登記)

中国到着後、最初にやるべき最重要手続きです。
入国後、原則24時間以内に住んでいる場所を警察へ届け出をする必要があります。
この手続きを失念すると、罰金になったり、その後の居留許可申請にも影響をするので絶対に忘れてはいけません。
入国後ホテルに泊まっている場合は自動登録されることが多いですが、賃貸の場合は別途手続きが必要です。
パスポートを持って近所の警察(公安)に行き、手続きが完了すると「外人员临时住宿登记単」という書類がもらえます。
この書類は居留許可申請に必要になりますので必ず大切に保管してください。
SIMカード取得(携帯契約)

携帯契約は、生活すべての土台です。
中国では基本的にあらゆるサービスで電話番号での本人認証が必要なため、電話番号がないと何も始まりません。
また、日本にいるときは普通に使えていたサービスが、中国ではそのまま利用できない場合もあります。
「電話はあまり使わないから大丈夫」と考えず、通信環境は最優先で整えましょう。
キャリアとしては、中国移動(China Mobile)や中国聯通(China Unicom)が一般的です。
手続きにはパスポート原本が必要で、その場で開通できます。
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銀行口座開設

中国では現金をほとんど使いませんが、学費などの振込みに現地の口座が必要なことが多いです。
また、日本のクレジットカードとの紐付けでは利用できないサービスもあるため、開設しておく必要があります。
口座開設にはパスポートと携帯番号が必要です。
開設するのであれば中国銀行や工商銀行(ICBC)の口座口座の開設をおすすめします。
なお、お子様が蘇州日本人学校に通う場合は学費の振込に中国銀行の口座が必要です。
蘇州日本人学校から一番近い中国銀行はこちらになります。
- 支店名:蘇州高新技術産業開発区支店(新区支店)
- 住所 :蘇州市高新区獅山路99号
- 営業時間:平日8:30~17:30/土曜9:00~16:00
中国の銀行は土曜日も対応してくれるのがありがたいですよね。
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必要なアプリの設定
携帯電話の契約が済んだら、中国生活に必要なアプリの設定をしましょう。
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①AlipayとWeChatの設定
中国生活を始めるなら、AlipayとWeChatは早めに準備しておきたいアプリです。
中国ではAlipayとWeChatを利用したQRコード決済が一般的で、スーパーや、飲食店など、日常生活のさまざまな場面でQRコード決済を利用します。
携帯電話契約が済んだら早めに、
をしておきましょう。
「現金があれば大丈夫」と思っていると不便を感じることがあります。
現金も用意しておくと安心ですが、スマートフォン決済を使える状態にしておくことも大切です。
また、Wechatは中国国内でのメッセージアプリとしても欠かせない存在です。
学校や幼稚園などの連絡にも使用するので早めにアカウントを開設することをおすすめします。
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移動手段の準備
中国での生活をスタートするにあたっては移動手段の確保も重要です。
特に最初に覚えておきたいのが、
最寄りの地下鉄駅やバス停の場所を確認したり、アプリをダウンロードして公共交通を使う準備しましょう。
また、中国ではタクシーが安価で便利なのでDiDiをダウンロードし、使い方も確認するのもおすすめです。
DiDiなどの配車サービスを使えるようになると、移動のハードルがかなり下がります。
お子様連れや荷物が多い場合、地下鉄より車のほうが楽な場面が多いので、状況によって使い分けるのがおすすめです。


生活必需品の購入
中国に到着して最初に困りやすいのが、「何をどこで買えばいいの?」という問題です。
最初から大量に買う必要はありません。
日本からの輸送で遅れて届く荷物もあるはずなので、
などの必要なものを最低限揃えましょう。
初日の質を左右する「飲み水と食料」の具体的な確保手順
中国に到着した初日、何よりも最優先で動くべきなのが「飲料水」の確保です。
中国の水道水は生で飲むことができません。
煮沸すれば使えますが、小さなお子様がいる家庭や、長旅で疲れている初日は、市販のミネラルウォーターを購入することをおすすめします。
なお、初日がホテル滞在の場合やサービスアパートメントの場合には、あらかじめお水が数本用意されていることがほとんどです。
到着後、早めに現地のコンビニやスーパーへ行き、500mlボトルを1セットまとめ買いしておくと良いかもしれません。
初日の食事を乗り切るためのリアルなアドバイス
せっかく中国に来たのだから「小籠包」や「マーラータン」などの現地グルメを楽しみたい気持ちもわかります。
しかし!長い駐在生活。ローカルグルメはいつでも楽しめます。
赴任初日は、移動や慣れない環境の中でクタクタになります。
できれば、スーツケースに「カップ麺」「フリーズドライの味噌汁」などを忍ばせておき、それで済ませるのがおすすめです。
手軽だからと、日本でよく見かけるコンビニチェーンでお弁当を買うと、味とクオリティの違いに愕然とする可能性があります。
それなら日本から持ってきたレトルト食品を食べる方が間違いありません。
Alipayの設定が済んでいるようであれば、フードデリバリー(外売)を頼んでしまうのも良いでしょう。
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翌日からの生活をラクにする「初日にチェックすべき周辺環境」
初日、体力が残っていれば、住居の周辺を15分ほど歩いて「2つのインフラ」の位置を確認しておきましょう。
蘇州(特に新区)であれば、泉屋(いずみや)百貨店やの位置を地図アプリ(高徳地図など)で確認しておくことをおすすめします。
日本の調味料や、慣れ親しんだ食材がどこで買えるかを把握しておくだけで、翌日以降の買い出しの心理的ハードルが下がります。
また、中国のコンビニは日用品の品揃えが豊富です。
夜中に子どもが急に熱を出したり、どうしてもお腹が空いたときなど、足りないものを買い足す防衛拠点になります。
病院・薬局など生活に必要な場所を確認
病院は「具合が悪くなってから探す」のではなく、早めに場所を確認しておくことをおすすめします。
特にお子様がいるご家庭は、
などを調べておくと安心です。
実際に一度場所を確認しておけば、急に体調を崩したときにも慌てにくくなります。
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子どもの学校・幼稚園関係の確認
駐在帯同でお子様と一緒に中国へ来る場合、学校関係も重要です。
特に確認しておきたいのが、
- 学校までの距離
- 通学方法
- スクールバス
- 必要な持ち物
などです。
スクールバスを利用する場合は停留所の確認も大切です。
なお、学校関係の書類や持ち物については、赴任前に確認しておきましょう。
また、学校だけでなく、遊び場なども調べておくと、中国生活に慣れるまでの安心感が違います。
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日本から持ってくればよかったものを確認
最後は、これから中国生活を始める人にぜひ伝えたいポイントです。
中国に来てから、「日本から持ってくればよかった」と思うものが出てくることがあります。
例えば、
などです。
渡航後に「日本からもっと持ってくればよかった」と後悔しがちなアイテムには、いくつか共通の傾向があります。
まず最優先したいのが、子ども用の総合感冒薬や大人用の胃腸薬など、現地でパニックにならずに使える「使い慣れた常備薬」や「衛生用品」です。
さらに、子どものお気に入りのキャラクターグッズ、書きやすさ・使いやすさに定評のある日本の文房具などがあります。
日本では一般的な小学校低学年向けの2BやBの鉛筆なども中国ではあまり使っていないため、あると便利です。
そして現地の味付けに疲れたときにホッとできる日本の特定の調味料なども、最初の立ち上げ期には欠かせないアイテムです。
もちろん蘇州の大型スーパーなどでも日系商品は多く流通していますが、「全く同じ銘柄」がすぐに手に入るとは限りません。
お気に入りやこだわりがあるものは事前に多めに持参することをおすすめします。
忘れてはいけない居留許可申請
日本で取得したビザはあくまでも入国用です。
駐在や帯同で長期滞在する際は30日以内に「居留許可」に変更する必要があります。
居留許可申請を忘れると、不法滞在になってしまうので絶対に忘れないようにしましょう。
居留許可申請準備:健康診断
駐在員や18歳以上の帯同家族は、居留許可申請時に健康診断結果の提出が必要です。
受診機関も指定されており、蘇州では苏州国际旅行卫生保健中心などで受けることができます。
内容は
基本的な検査のみで、費用は約500元程度、早ければ1時間程度で終わります。
結果は数日後に郵便で届きます。
居留許可申請手続き必要書類
居留許可申請手続きは出入境管理局で行います。
主申請者である駐在者本人の場合、
- パスポート
- 住宿登記
- 健康診断結果
- 外国人工作許可証原本
- 会社の書類(申請公函)
- 写真 (中国サイズで2寸・背景は白指定)
- 居留許可申請表(出入国管理事務所)
と、書類が必要になります。
帯同家族の場合は少し書類が異なり、
- パスポート
- 住宿登記
- 健康診断結果(18歳未満は不要)
- 写真 (中国サイズで2寸・背景は白指定)
- 日本の戸籍謄本(発行から6ヶ月以内・アポスティーユ取得したもの)
- 主申請者の情報(パスポートの顔写真ページ・居留許可・外国人工作許可証のコピー)
が必要です。
不足が受付してくれないので事前にきちんと確認し、準備しておくことが大切です。
居留許可申請後
申請が完了すると「受理回執(受理票/受領証)」というものが発行されます。
申請期間中はパスポートを預けてしまうので、パスポート代わりとなる大事な書類です。
申請後、2〜3週間で居留許可が発行され、進行状況はWechatのミニアプリで確認できます。
完了したら、受理回執を持って出入国管理事務局に行き、パスポートを返却してもらいましょう。
入国後スケジュールおすすめ
- 入国当日〜翌日:住宿登記
- 入国〜3日:SIM取得
- 入国〜1週間:銀行口座開設・健康診断実施
- 入国〜2週間以内:居留許可申請
- 入国から1ヶ月後:居留許可取得完了
移動や慣れない生活で大変なこともあるかと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
よくある失敗
入国後の手続きでよくあるミスも押さえておきましょう。
住宿登記を忘れてしまうと、本当に大変なことになるので居住地に着いたらすぐ実施するようにしてください。
また、居留許可申請の写真は撮影時の洋服の色にも注意が必要です。
実体験ですが、白っぽいシャツを着ていたので背景と同化でNGとなり、夫のシャツを借りてその場の機械で再撮影しました。
子連れ赴任ならではの落とし穴!初日は「やらないこと」を決める
ここまで、赴任初日にやるべきことをご紹介してきましたが、家族帯同の場合、実は一番大切なのは「初日にあれもこれもしないこと」です。
とくに小さなお子様がいる場合、日本からの長時間の移動、慣れない飛行機や車での移動、そして中国語が飛び交う環境。
大人が想像している以上に、子どもたちの心と身体には大きな負担とストレスがかかっています。
環境の変化への戸惑いと疲れで、夜泣きをしたり、熱を出してしまったというエピソードも耳にしたことがあります。
そこで、子連れ赴任の初日は、以下の重いタスクは「絶対にやらない」と割り切って、2日目以降に回すのもおすすめです。
実際のところ、初日は、家族全員が「無事に蘇州の住まい(またはホテル)にたどり着き、清潔なベッドで横になれた」だけで100点満点です。
まとめ
中国駐在としての新しい生活を軌道に乗せるためには、入国後の「最初の1週間」をいかに計画的に過ごすかが非常に重要です。
特に現地に到着してすぐは、
- 滞在先を確定させるための住宿登記
- 生活のインフラの土台となる「中国SIMカードの契約」と「現地銀行口座の開設」
- 合法的に長期滞在するための「居留許可の申請手続き」
この3つを最優先で進めましょう。
これさえ最初の1週間で目処をつけることができれば、その後の中国生活は驚くほどスムーズになります。
とはいえ、環境の変化や慣れない中国語に戸惑う中で、現地の役所や銀行、公安(警察署)などで複雑な手続きを進めるのは本当に大変な作業です。
渡航直後の皆様にとっては、体力的にはもちろんのこと、精神的にも想像以上の疲れやストレスがかかると思います。
もちろん、日常生活を快適にするために必要な手続きを1日でも早く進めることは大切です。
しかし、最も優先すべきなのはご自身や帯同されているご家族の心身の健康です。
最初は決して1人で抱え込まず、会社のサポートスタッフや日本語対応の仲介業者のサポートなどを活用しながら、無理のない範囲で一歩ずつ進めていってくださいね。
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